これは未来廃墟の中での思索をテーマにした作品で、楽曲は交互に変化し、「不条理主義」の存在を深く描き出します。
編曲:四つ葉ココちゃん
作曲:四つ葉ココちゃん
作詞:四つ葉ココちゃん
ミキシング:四つ葉ココちゃん
マスタリング:四つ葉ココちゃん
ヴォーカル:四つ葉ココちゃん
アーティスト:四つ葉ココちゃん
ただいま準備中です…(日付未定)
この楽曲の舞台は未来世界。
五十階から落下した一枚の窓ガラス。
未来の争乱のただ中で、通りすがりの誰かがその窓を盾に使い、銃弾を受けて砕け散る。
残された窓枠は、路傍に横たわり続けていた。
ある日、ひとりの拾荒者がそれを見つけ、トラックに積み込み荒野を走り抜ける。
砂塵に包まれた世界で、窓は「ようやく戦乱から離れられるのか」と思う。
しかし拾荒者の目的は、窓枠を武器の材料にできないかということだった。
彼らの集落は新たな反乱軍の拠点。
情勢に急かされるように、翌日には主城へと出発する。
窓はその光景を黙って見つめ、「結局は争いと政権交代の繰り返しではないか」と疑念を抱く。
やがてそれは現実となり、主城は沈黙し、逃げてきた人々の断片的な言葉からも、権力が奪われ、新たな反乱が生まれていることがわかる。
そして突然、主城から広がった大爆発が都市全体を呑み込み、未来都市は瓦解し、跡形もなく消えた。
窓は遠い記憶を呼び戻す。
1990年、ジャズサックスが鳴り響く酒場で踊る人々。
2025年、電子サックスに合わせ、誰もが孤独に家で揺れる姿。
だが今、未来世界は暴乱に沈み、恐ろしい声が未来の崩壊を告げ続ける。
窓は草原に横たわり、自然に還るような景色の中で人類誕生以前の世界を想う。
この循環のなかで人類は滅び、やがて再び現れるのかもしれない。
窓は人類の存在の最後の証として……ただ「もう少し眠らせてほしい」と願う。
カバー写真は、スーパーへ向かう途中にふと目にした一本の電柱だった。
周囲にはゴミ収集車が停まっていたが、空へ四方に伸びる電線があまりに美しく、思わずシャッターを切った。その後、故障(グリッチ)加工を施し、ジャケットへと昇華させた。
「なぜ窓の曲なのに、電柱の写真なのか?」とよく問われる。
それは──窓の視点から見た風景だからだ。
四方に枝分かれする電線は、まるで「生命の中枢」のように脈打ち、窓という存在が持つ「つなぐ役割」を暗示している。しかも偶然、その構図は大きな「X」を描いていた。──それは同時に、「過ち(エラー)」の象徴でもある。
タイトルを『Future Window』としたのも偶然ではない。
「未来の窓」と直訳せず、"Window"がコンピュータのWindowsを想起させ、二重の意味を宿すからだ。さらに"Future"には音楽ジャンルとしてのニュアンスがあり、曲に独特の未来感を与えている。
当初はエモーショナルなロックとして構想していたが、最終的に選んだのはエレクトロニックな質感だった。ガラスを「カタカタ」と叩くような清澄なサウンドが、未来世界を切り取るにふさわしい透明さを曲に与えてくれた。
こうして『Future Window』は、孤島アーティストという群像の中で、確かな息づかいを放ち続けている。